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ディレクター浪川の開発こぼれ話(4):「モビルスーツの能力について」
[ディレクター浪川の開発こぼれ話] / [2009-11-27 13:20:11]

こんにちは、ディレクターの浪川です。

第4回目の開発こぼれ話は「モビルスーツの能力について」です。
モビルスーツに設定されたパラメータの効果について詳しく説明していますので、ご興味のある方は、じっくりとお読みください。


●8種類のMSパラメータ
「機動戦士ガンダム戦記」では、モビルスーツごとに下記8種類のパラメータが設定されています。アクションゲームとしては数の多いパラメータ数が設定され、パラメータ変化による性能差が強く出るように設計されています。

 ・AP   アーマーポイント。耐久力を示します。
 ・GEN  ジェネレータ出力。数値が高い程、強力な武器が装備可能です。
 ・CAP  カスタムパーツ容量。数値が高い程、強力なパーツがセット可能です。
 ・FIGHT 格闘性能。数値が高い程、格闘攻撃力&防御力が高いことを示します。
 ・SHOOT 射撃性能。数値が高い程、射撃攻撃力&防御力が高いことを示します。
 ・SPEED 移動性能。数値が高い程、素早く移動することができます。
 ・BOOST ブースト性能。数値が高い程、長い間、ブースト移動可能です。
 ・RADAR レーダー性能。数値が高い程、遠くの敵をロックオンできます。

8種類のパラメータは全て重要な要素ですが、プレイスタイルや用途に合わせて、重要度が変化します。個々のパラメータを把握することで、効率の良いカスタマイズや戦いが可能になります。


<AP>
AP(アーマーポイント)は、MSのアーマーの耐久度を示すパラメータです。

 減少したAPは待機姿勢(しゃがむ)と時間経過で回復でき、カスタムパーツの「AP回復ユニット」をセットすることで回復時間を短縮することができます。
開発当初は、他のFPSと同じ様に、姿勢に関わらず常時回復するパラメータだったのですが、最終的に今の形に落ち着きました。

若干、話が逸れますが、昔企画した「セガサターン版・機動戦士ガンダム」でも装甲ゲージという要素があり、ダメージを受けてもすぐに回復するという本作の初期案に近いシステムを盛り込んでいました。

また、「機動戦士ガンダム戦記」と同じ様にカットインアニメを多用した演出を行なっており、シームレスなアニメへの移行オーバーラップによるインサートなど、当時としては画期的な演出を行っていたので、入手が難しいかも知れませんが、興味がある方はプレイして見てください。


<GEN>
GEN(ジェネレータ出力)は、MSのジェネレータ出力を表すパラメータです。

数値が高い程、強力な武器を装備することができます。
アニメの設定では、マニピュレーターのタイプやMSの種類によって装備できる武器が制限されるのですが、本作ではゲームの自由度を優先しました。ジェネレータ出力が達していれば、どのMSでもあらゆる武器が装備可能です。

GENは重要なパラメータですが、武器装備以外の効果はありません

そのため、水陸両用型MSやガンタンクなどの武器を変更できない機体では、意味の無いパラメータとなっていますので、「追加ジェネレーター」などをセットしないでください。カスタマイズする際は「射撃ブースター」「プロペラントタンク」などのGENが低下するパーツをセットするのが断然お得です。


<CAP>
CAP(キャパシティ)
は、カスタムパーツをセットするために必要となるパラメータです。数値が高い程、強力なパーツを数多くセット可能です。

カスタムパーツの中には、CAP値がアップする効果を持つパーツもありますので、うまく活用してみてください。

カスタマイズのコツは「専門特化」です。全パラメータを高くするのではなく、用途に応じて、特定のパラメータを突出させようにパーツをセットした方がはるかに効果的です。


<FIGHT>
格闘戦能力
を示すパラメータです。攻撃面だけではなく防御面にも影響し、敵からの格闘ダメージを軽減する効果を併せ持ちます。

最大値(999)までアップすると、
 ・格闘攻撃によるダメージ量が約200%にアップ
 ・敵から受ける格闘ダメージが50%軽減

数値(1)ごとの影響
 ・0.1% 格闘ダメージアップ
 ・0.05% 格闘ダメージ軽減

見過ごしがちですが、防御面にも影響するパラメータ、という点が重要で、FIGHTが低い「ガンダンク」には格闘攻撃が有効であり、FIGHTが高い「ギャン」は射撃攻撃が有効な攻撃手段となります。

自分のMSだけでなく、敵のMSのパラメータにも気を配ことで、より効率の良い戦いが可能になります。


<SHOOT>
射撃戦能力を示すパラメータです。FIGHTと同じく、攻撃面だけではなく防御面にも影響し、敵からの射撃ダメージを軽減する効果も併せ持ちます。

最大値(999)までアップすると、
 ・射撃攻撃によるダメージ量が約200%にアップ
 ・敵から受ける射撃ダメージが50%軽減

数値(1)ごとの影響
 ・0.1% 射撃ダメージアップ
 ・0.05% 射撃ダメージ軽減

FIGHTと同じように、SHOOTが低い敵により多くのダメージを与えることができますので、うまく狙って見てください。


<SPEED>
移動速度を示すパラメータです。数値が高い程、速く移動することができます。当然、数値が低いと移動速度は遅くなってしまします。

ただし、最低値の0でも、最低限の移動速度は保証されており、パラメータは絶対にマイナス値にはなりません。
このことを逆手に取り、SPEEDが低いMSをカスタマイズする時は、あえてSPEEDが低下する「強化装甲ユニット」「予備マガジン」などを大量にセットして、砲撃用のMSにカスタマイズするのも面白いと思います。


<BOOST>
ブースト持続時間を示すパラメータです。数値が高い程、長時間ブーストを点火することができます。

SPEEDと同じように、移動系のパラメータは最低値の0でも最低限の機能が保証されています。
BOOSTの数値が低いMSをカスタマイズする時には、BOOSTが低下する「追加ジェネレータ」「予備ENパック」をセットして、ビーム狙撃に特化させるのも有効なカスタマイズ方法です。


<RADAR>
レーダーの性能を示すパラメータです。
RADAR値(1)ごとに、ロックオン範囲を(0.5m)拡大する効果があり、数値が高い程、より遠くの敵をロックオンできます。

ゲーム中では、このRADAR値に基礎値(300m)を加算することで最終的なロックオン可能範囲を求めています。
 ・ロックオン可能範囲 = RADAR値 ÷ 2 + 基礎値(300m)

例えば、RADAR値が(521)のモビルスーツの場合、560.5m先の敵をロックオンすることが可能です。
 ・560.5 = 521 ÷ 2 + 300

ただし、ロックオン範囲が広くても射程が短いマシンガンやバズーカの場合はあまり意味はありませんので、所有している武器の射程(RNG)を確認した上でモビルスーツを選んだり、カスタマイズすると良いと思います。

このように「機動戦士ガンダム戦記」は、アクションゲームとしては、かなり多めのパラメータが設定されています。最初は少しややこしいと感じるかも知れませんが、カスタマイズの面白さを高めるための対応ですので、ご勘弁いただければと思います。

次回、第5回の内容はまだ決めていませんが、何かしら役に立つ情報をお伝えしますのでご期待ください。



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