諸君。セブンだ。
クリスマスイブだな。
残念ながら、水戸博士は昨日帰ってきた。
博士はサンタクロースではなかったようだ。
今も開発室にいるからな。
「なんだか残念でございます」
「うむ。結局サンタは何者なのだ?」
「世の中知らない方が良いこともある」
「お前が言うとなんだか説得力があるな」
「ふん。ま〜、知らなさ過ぎるのもなんだがな」
「それは、私に言っているのか?」
「さ〜な」
「それよりも、麻野がいないが」
「今日は有給をとってらっしゃいますよ」
「何!予定でも入ったのか?」
「そうかもしれないな」
「彼氏ができたのか?」
「多分」
「・・・気になる。お前達は気にならないのか?」
「世の中知らない方が良いこともあるのだ。ゼロワン」
「なんだと?」
「恋する麻野様には近づかない」
「鉄則だな」
「とはいえ、諸君、改めて」
  
「メリークリスマス!」
「…世界が平和でありますように」
「今日はそんな願い事を言う日ではないぞ。セブン」
「私がサンタクロースに願うプレゼントだ!」
「サンタの袋にそんなもの入らないではないか!」
「うるさい。大体お前は!」

「セブンとゼロワンはさておき、
皆様よいクリスマスをお過ごしください」
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