こんにちは。特派員Iです。
大好評企画「会社訪問」の第2回目は、なんとプロダクション I.G!
プロダクション I.Gとひとくちに言ってはみたものの、会社はいくつもの
スタジオに分かれており、『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜 The First Strike 〜』以外にも
いくつも同時並行で作品を制作しているのだ。
そんななかで目指したのは、『テイルズ オブ』の名シーンの数々を生み出してきた制作4課。
それでは、行ってみましょう!!
4課に到着すると、前回のバンダイナムコゲームスに続いて、取材現場に遭遇!
これは「アニメ星人」の取材で、なんと8月22日放送の同番組内で、
『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜 The First Strike 〜』の
知られざる製作現場の様子が明かされるぞ! 要チェ〜ック!!
そしてスタジオで、映画完成に向けて制作の山場を迎えていた
プロデューサーの寺川英和さんに突撃取材を敢行!!
――今回の劇場版に、寺川さんはどのように関わっているんですか?
寺川: プロダクション I.G側のプロデューサーとして関わっています。
こまごまと言出すとキリがないんですけど…シンプルに考えれば、
「スケジュールとクオリティと予算の管理をする」というのが具体的な仕事です。
――『テイルズ オブ』シリーズの劇場版が生まれたのはどんないきさつだったんですか?
寺川: 十数年前になるのかな…『テイルズ オブ』シリーズに関わり始めたのは
『デスティニー』からで、ゲームのオープニングや章間ムービーなどの
アニメーションパートを作らせてもらっていました。
その年月の中で実は、節目に何度か、吉積さんやバンダイナムコゲームスの方々に
「『テイルズ オブ』シリーズはすごく良い題材だから、例えば劇場版を作るとか、
そういうことを考えたりしませんか? 一緒にやりませんか?」といった話をしたことはあったんです。
ただそれはタイミングや状況の問題で、当時は実現しなかった。
吉積さんも前回お話された通り、バンダイとナムコの経営統合で、
映画に関するノウハウを持った方々と一緒にお仕事されるようになったことが、
今回の映画化の直接のきっかけではないでしょうか。
それともうひとつ。先日の『テイルズ オブ フェスティバル 2009』で
ヒシヒシと感じたことですが、お客さんたちがいなければ、映画化はなかった。
それは、本当に幸せなこと、ありがたいことだと思ってます。
――『ヴェスペリア』を映画化するにあたって、いちばん気を遣っていることは?
寺川: 普段のゲームではオープニング、エンディング、ゲーム中の章間ムービーとか、
基本的には「見せ場」を担当させてもらっていると思っています。
今回は映画ということで、ゲームのように要所要所ではなく、
映画の初めから終わりまで自分たちで作業する責任を、持たせてもらっている。
だからゲームとのいちばんの違いは、
ひとつのドラマに対してまるごと責任を負っているところです。
具体的には、ストーリーをどう展開していくか、というような
演出面を受け持っている部分がいちばん大きいです。
もうこちらとしては「待ってました!」といった気持ちでチャレンジしています。
…ということで、寺川さんの話で印象に残っているのは「責任」という言葉。
半端な気持ちで言える言葉ではないと思うと、やはり長年関わってきたシリーズの、
初の劇場作品にかける意気込みが強く伝わってきました。
またもや映画の完成が楽しみになった特派員Iでした。
では次回の会社訪問をお楽しみに〜!!
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