はじめまして。
サウンド班の池上と申します。
サウンドプログラムとサウンド関連の作業統括をやっています。
日本版とほぼ同時進行だった北米版も発売され、すっかり落ち着きました・・・が、今は「ハーツ」で終盤を迎えています!
皆さまの中には既にクリアされて、やり込み要素をガンガンと進めている方もいるのではないでしょうか?
さてさて、サウンドといえば、今回のヴェスペリアでも、とても多くの音声が組み込まれており、全部で大体15時間程あります。
スタジオでの収録も頻繁に行われ、20回以上行っていました。
回数も多いので収録スタジオの方曰く
「まるで毎週のアニメ番組のような収録日程です」
だそうです。
それもその筈で、シナリオやスキット音声の収録では、キャラクターどうしの会話感であったりテンポだったりを失わないために、出来るだけ人数が揃った状態で収録しています。
ですので、毎週○曜日のスケジュールをおさえてしまったりするそうです。
(どうしても声優さんのスケジュールが合わない時は、一人や少人数の「抜き録り」をします。)
音声収録の現場では、一番最初のみしかテストを行わず、どんどんと録り進める形式をとっています。
気になる箇所、こだわりを伝えるべき場所については、
部分で録り直しはするのですが、基本的に本番からの収録となります。
(収録する音声量が多いので、テストをやっていると時間がかかってしまったり、声優さんの喉が疲れてしまったりとマイナス面が多いのです。)
それでも、こちらが想像する以上の演技を頂く事があって、声優さんってすごいなぁと思います。
もしかしたら、製作側の人間よりもそれぞれのキャラクター達に近い存在なのかもしれません。
そうして収録された音声が、サウンド班の元に届きます。
サウンド班では、音声を編集や調整を行います。
収録された音声を聞こえやすくしたり、音声に特殊な効果をつけたり。スキットの音声だと、一連の会話がひとつのデータになっていて、確認や調整中に、その会話内容につい笑ってしまったり・・・という事がよくあります。
キャラクター達が他愛も無い事を話したり、ワイワイと掛合をしたりと、そんな姿を見られるのはとても楽しいです。
なので実のところ、このスキットの作業は結構楽しみで、毎回のタイトルでお気に入りのスキットを持ってたりします(笑)
皆さまはお気に入りのスキットは見つかりましたか?
まだという方は是非探してみてください!
ヴェスペリアでは400本以上のスキットが収録されていて、ストーリー上で聞けるものも多数ありますし、それ以外のやり込み要素などに関わる発生条件も多数ありますので!
それでは最後に、開発中にとある理由でボツってしまったスキットをお届けします。
ボツになってしまっているので「Sound Only」ですが、逆に、冒頭の部分は面白い様子を想像できるもしれません(笑)
http://tov.namco-ch.net/asx/blog/vc535.asx |