カレンダー
2024年11月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
前月

新着記事
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」第4巻発売!
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」緊急告知!
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」最終回!
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」銃口のその先に…
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」デッドリミットまであと45分!
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」第3巻発売!
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」因縁の戦場
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」交錯する光条!
「機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081−水天の涙−」ア・バオア・クー戦!
「機動戦士ガンダム戦記 PlayStation®3 the Best」

カテゴリー
関連情報
制作日記
アッガイぶらり旅
ミッション攻略
オンラインプレイ特集
ディレクター浪川の開発こぼれ話
ダウンロードコンテンツ配信情報
アッガイの小ネタアドバイス
マオとフィリーネのカスタマイズ情報
デモパート制作こぼれ話

過去の記事
記事がありません。

ケータイブログ


角川書店ガンダム公式サイト:ガンダムベース
ASCII.jp × 機動戦士ガンダム戦記
ガンダムクロニクルバトライン


デモパート制作こぼれ話(6)3Dモデルのみのデモ
[デモパート制作こぼれ話] / [2009-12-30 11:38:24]

デモパート制作こぼれ話、第6回目は「3Dモデルのみのデモ」制作にまつわるエピソードをご紹介します。

3Dモデルだけで完結するならば、ゲーム制作サイドのみで作業を進めていくこともできなくはないのですが、今回はサンライズさんとがっちり共同作業で開発を進めていたので、ここでもアニメーターさんにご尽力頂き、3Dモデルのモビルスーツ同士の戦闘などのデモシーンに関してもコンテを作成、それに沿って制作することにしました。

コンテを描いて頂いたのは、「ターンエーガンダム」のメカニック設定や「装甲騎兵ボトムズ ペールゼンファイルズ」などでメカニック作画監督を務められた重田敦司さんです。では重田さんの手によるコンテ「イフリート・ナハト対ジム戦」をまずはご覧ください。

コンテの段階では、ジム・コマンドとの戦闘を想定していましたが、「ファントムスイープ」隊との混同を避けるため、製品版ではジムに変更しています。


手前から奥へとダイナミックに回り込み、敵を狙うイフリート・ナハト。




別の機体が援護に駆けつけますが…


イスリート・ナハトの放ったクナイがその手を離れた刹那…


ジムのメインカメラを破壊、仰け反りながらも反撃を試みるジムに…


イフリート・ナハトが猛然と突撃、逆手に持ったクナイを今度は…


直接ジムの腹部に突き刺し、一気に斬り裂きます!


倒れ込むジムの背後から次の機体が反撃するも、


まるで忍者の如く俊敏な動きでナハトの投げたクナイが…


今度は銃器を無力化。


さらにブレードを抜き…




手負いのジムに猛然と迫るナハト!


手前の1機に斬りつけた後、その反動を利用しつつ機体を踏みつけて


さらに奥のジムへ。


たまらずシールドによる防御を試みるも…


機体にひねりをきかせた回し蹴りでシールドをはじき…


回し蹴りの体勢から流れるような動きでブレードがジムにめり込む!








一瞬のうちに3機を撃破するイフリート・ナハト。その脅威の機動性!


別紙では平面上におけるイフリート・ナハトの動きの軌跡が参考用に記述されていたりも。


…といった感じで、紙の状態のコンテでも戦闘の臨場感がびしびし伝わってくるのですが、最終的にこのシーンは、全編3Dモデルとそのモーションで構成するデモとなります。

そこで、手描きならではの動きのタメやメリハリなどが3D化した場合でも十分に表現できるよう、重田さんに描いて頂いたコンテを元に改めてラフ原画を起こしていただき、それをムービー化、実際の動きのイメージをゲーム開発サイドで共有するという手順を踏むことにしました。それが以下のムービーです。

ラフ原画化の時点で、ジム・コマンドをジムに変更することが決定していたため、重田さんには急遽その箇所を修正して頂きつつ、ムービーは敵がジムのバージョンとなっています。
(ムービーは前述のコンテでいうところの前半部分のみとなっています)



いかがでしょうか。製品版ではさらに細かい調整やエフェクトなどを組み込んで迫力の映像に仕上がっています。アニメの現場で培われた手描きコンテならではの躍動感、そして3Dならではのリアルな実在感など、アニメとゲームのよいところが融合したデモとして楽しんで頂ければと思います。



この記事のURL
http://tov.b-ch.com/blog/0081/archives/2197